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Essayエッセイ

エッセイ「心の音」

2022 年 7 月
早朝散歩

暑い夏がやって来た!

ここ数年の夏は暑すぎて危険な夏、ゲリラ豪雨も頻発するし、まさにサバイバルだ。
冷房をつけて部屋に閉じこもるしかない暑さの中、ずっとそんな過ごし方をしていれば身体に悪い。
私はお散歩が好きなので、夏の猛暑の時期には早朝散歩にしている。
学生時代は朝早く起きるのが苦手だったのに、その後だんだん早く起きられるようになって来た。今では、前日仕事で疲れているからゆっくり寝ていたいと思っても、何故か6時前後にパッと目が覚めてしまう。
熟睡はしているので目覚めれば起き上がる。
起き上がれば、とにかく外に出たいと思う。早朝散歩だ。
だあれもいない街中は普段見慣れているはずの光景が新鮮に映る。静かな遊歩道を歩きながら手足を大きく動かして、朝早い空気を思いっきり吸い込む。綺麗で爽やかな空気、ポジティブな気持ちが生まれる。胸いっぱいに酸素を吸い込むと、身体の細胞がひとつづつ目を覚ますような感覚になる。
歩いていると、ジョギングしている方も見かける。早朝のジョギングは気持ちいいだろう、いやあ、それでもすぐに暑くなるのではないかなあ。夏はジョギングはきつい。汗がとめどもなく出て倒れそうにならないか、熱中症も相当気をつけないと危ない、、、と走ってる方の表情に目をやり他人事ながらとても心配になってしばし見守る。
さて私は、まだ半分眠たい身体を起こすように、自分のペースで歩いていると、太極拳を行っているグループにも遭遇する。
あれは不思議な動きだ。とてもとてもゆっくり動かすのでしょ?慣れないと上手く動きをつかめないだろうなあ、コツを掴んだら気持ちいいのかもしれない。一度挑戦してみたい気持ちも、正直、ある。
でもいきなり独学は無理だし、何かのグループに入らないと教えてもらえそうもないし、そういうのに入るのには、私にとってちょっと敷居が高い。スポーツジムでたまにやっているみたいだが、初心者のドハジメのタイミングに参加する時期が忙しかったりすると、断念することになる。
となれば、気が楽なのがお散歩!行くあてもなく歩く。何のプランもなく歩く。まだ暑くならないうちに、、、。
早朝は、人もいなくてコロナ禍においてはその心配もない。
マスクをしなくても良いとされている外でも、一応手にはマスクを持って、誰かとすれ違う時にはサッとマスクを、、、しないと私は不安。しかし早朝だと誰もいないからマスクはしなくていい。

歩きながら樹木や草花を探す。都心でも探せば樹木は結構豊富にある。公園や細道や、神社とかお寺とか、、、、。
風に揺られる木々の葉っぱを眺めながら、まだ暑くなる前の外気を身体に感じて、一日のエネルギーを充電させる。
帰りがけにコーヒーショップでアイスコーヒーを飲みながら、その日仕事がなければ「今日一日のスケジュールはどうしようかな」と考えるのも楽しい。
次第に太陽が照りつけて来る様子を伺いながら、そろそろ帰ろうと思う。
そんな真夏の早朝散歩、おススメです!!