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Essayエッセイ

エッセイ「心の音」

2019 年 5 月
ヨガ

最近ホットヨガにはまってる。
はまってると言っても月に3回位かな?時間がなくてなかなか行けないが、行けば必ず「来て良かったなあ!」と満足感がみなぎる。
疲れがたまってくると、ホットヨガに行きたくなる。
そもそも私の場合、いわゆる「ヨガ」というものに首を突っ込んで、まだ3~4年位だ。まあ初心者の域は越えない。難しいポーズは出来ないし、腕が疲れそうなポーズはやめておく。だからあまり上達していないのだと思う。ふつう、だんだん上達すると、考えられないようなスゴいポーズになったりしていくが、私自身はそこまで自分に要求していない。
ただただ日常の精神的ストレスを緩和したり、身体的疲労をストレッチの延長としてやわらげれば、それでいい。
バイオリンで疲れた肩や腕、首、腰、身体中の筋肉が気持ちと一緒にほぐれれば満足なのだ。
私が泳ぎに行くスポーツジムでも、スタジオレッスンのひとつに「ヨガのレッスン」がある。だから、それも参加する。それはふつうのヨガだが、たいてい初心者向けなので、私でも参加できる。
ただ、ホットヨガとの違いは、読んで字のごとく、温かいか否か、である。
温かいというより蒸し暑く、少し動けばすぐに大量の汗が出る。大体60分のクラスで汗をかかない人はいないし、その汗だって尋常じゃない。水を浴びたほど、ほとんどの人が汗だくになる。
実は私はとても冷え性で、365日いつも手足が冷たいのが悩みなのだが、ホットヨガにいくと一日中体も手足もポカポカしている。
冬はいいが夏は苦しいでしょ、と思われるだろうが、酷暑の夏こそ、かえってすっきりする。
つまり、たた暑い場所にいるだけではなく、身体中の筋肉を少しずつほぐしながらやわらかくしていくわけだから、血の巡りもよくなるし、凝りもほぐれるのだ。
さらに、ヨガの先生がよく口にする言葉がいい。
「頑張らないで、がんはりすぎるとかえってうまくいきません」
「力は3割と思って丁度いいです」
「力を入れるのは簡単ですが、力を抜くのは難しいです。力を抜くことに意識を向けましょう」
「頭に浮かんだことは受け流してしまいましょう」
というように、実にリラックスするための様々なセンテンスを時折口にしてくれる。
何事にも当てはまる極意だと思う。
忙しく仕事をしてる合間に行くと、「ああ、そうだ。そうだった」 と、自分を取り戻せる。
緊張感高まるステージでも、ふとリラックスするための深い呼吸を思い出す。
ヨガは自分の望むレベルにポイントを絞れば、自分に合ったヨガの時間を楽しめるのだと思う。