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Essayエッセイ

エッセイ「心の音」

2022 年 11 月
整理整頓

時折、整理整頓したくなる。断捨離と言った方が近いかもしれない。

私みたいに子供も旦那も居ない独り身は、持ち物の整理をしておく必要があると思う。突然何かあった時、残された親族や関係者が整理や処分に困るだろうと思うからだ。
昔からのものを大切に取っておくという気持ちもあるので、他人にとっては意味のないものでも、自分にとっては大切なものってある。
断捨離出来るものと出来ないものがある、ということだ。

断捨離出来るものは、衣類だ。
一説には、1〜2年着ないものは断捨離すべきだと聞いたことがあるが、いやいやそんなことでもないんだなあ。10年位着なかったものでもふと手に取りちょっと着てみると、意外に着れてイイ感じなものもある。体型がほぼ変わってないので着れてしまうのだ。
そんなことを発見すると、あれもこれも、まあとっておこうかな、ってなる。
だから、断捨離のコツは思い切り良さになるのだろう。で、古着買い取りますという業者を呼んだ。
お金にすることより、有効に活用してくれるために引き取ってくれるということが、なんかホッとする。
かなり古い衣類は、色々考え悩む前に持っていってもらった。

さて、なかなか捨てられないが、処分した方がいいのは、日記や覚書メモ。その時の想い、悩みや書き記しておきたかったことが書いてある日記。考えてみれば誰に向けて、何のために書くのか、、、とも思うが、書くときには捨てるつもりでなんか書かない。それをみずから捨てるのも決断が必要だ。
写真は昔のものも必要な場合があるので捨てられないが、思い出と共に整理を始めるとはかどらない、はかどらない!写真を見ながら忘れていた記憶が呼び起こされ、密かに感動したり、懐かしんだり、寂しさを感じたり、、、。
履かない靴、なんかはどうだろう。
ステキだと思って買った靴。履いてみたら足が痛くなってしまって、履けない靴。履けないのだから誰かにあげるか処分しなくてはと思うが、何故か、いつか履けるだろうと思ってしまいとっておく。履けることはない。
そういえばフリマアプリなんかも使って、知らない方にお譲りすることもある。しかし、ものが悪かったり、汚れていたりすればお譲りしてはいけないとも思うので、よほど自信のあるものしか出品出来ない。もちろん破格の値段でのお譲りだ。しかも梱包したりなどの手間がかかる。暇な時にしか出来ない。
だから、やはり業者に頼むしかない。

人間は、どうしてこんなに無駄を出しながら生きていくのかな、と自分がなさけなくなる。